せっかく買取ってもらうなら、少しでも高く買取ってもういたいですよね。長年レコードの買取をしているレコード屋さんが提案する少しでも高く買取ってもらう方法を記載しました。参考にしてみてください。
自分でヤフオクやメルカリに売るのはめちゃくちゃ面倒です。なにが売れるかもわからない。全部をクリーニング、写真撮影して出品し、売れたら梱包発送などやってられない。つまり、高く買取ってくれる業者を選ぶの一択になるのです。
では、どうやって高く買取ってくれる業者を選ぶか?
日本国内で流通しているレコードの種類は邦楽、洋楽、輸入盤など約100万種ぐらいあります。これを総合買取業者や普通のリサイクル業者が査定するのは非常に難しいです。せいぜい、邦楽は1枚10円、洋楽は1枚20円とかで買取ることしかできません。
ですので、レコードの買取販売を専業としている業者をおすすめします。ただ、ここで注意。それは、なんちゃってレコード屋の存在です。
なんちゃってレコード屋はいろんなものを買取しています。そして膨大なホームページをつくって、買取の誘導をしています。中には、出張買取をしてレコードを買取るふりをして本当は貴金属やブランドものを買取するためのドアオープナーとして使っている業者もいます。
なんちゃってレコード屋の見破り方は
・ホームページの下の方にある「買取品」とか「会社概要」を見るとその会社がなにが本業かを調べることができます。
・あるいは住所をグーグルで検索すると、そのストリートビューが見れて、その会社の実態をチェックすることができます。
それは、丁寧に査定をしてくれる業者の一択です。
流通しているレコードの種類は約100万種あります。それをすべて頭に入れるのは不可能です。それをその場でパッパと見て査定して「はい、いくらです。」と査定しようとする業者は、少しでも高く買取ってお客さんを喜ばせたい、という哲学はないということです。
ホームページ「即現金」とか「即査定」とか記載があるのはそういうことだと思います。
ジャズや輸入盤のロックのレコードなどレコードのラベルやその脇に打ってある刻印をチェックしないと査定ができません。それを枚数しか数えない業者は回避した方がいいと思います。
当社でも、数量が少ないときで、何度も買取をしたことがあるものなどはその場で査定することがありますが、そういった場合はほとんど販売可能なものが含まれていない場合が多いです。そういったお客さには電話でご連絡をいただいた際に枚数と内容を伺い、なるべく無駄足をしていただかないように、買取が難しい旨お伝えすることが多いです。
当社は持込買取のお客さんさんでも、基本お預りをして、後で了承いただいた場合はお振込みをさせていただいております。
丁寧かどうかはグーグルのクチコミでチェックできます。「すぐ査定してくれてすぐに現金でもらいました」「スピード査定でビックリ」などのクチクミの場合はアウトです。
なるべく高く買取をしたい理由は「グーグルのクチコミで、よい評価が欲しい」からです。
ネット社会でみなさんグーグルのクチコミを非常に参考されています。
以前、販売時にクチコミをお願いしていた時があり、非常に多くのクチコミをいただきましたが、買取時のお客様からからのクチコミを増やすのはなかなか大変なのです。それで少しでも高く買取をして、グーグルのクチコミで買取での満足感の評価をクチコミでいただきたいのです。そうすることで、買取が増えて、収益があげられると考えているためです。
以下は参考ですので興味があるお方だけお読みください。
もともと、市場価値のないレコードは高く売れません。レコード屋さんに持っていっても全然お値段がつかないレコードもあります。
買取の相場が低いのは世界音楽全集、民謡、小唄、落語、演歌、アイドル、ムード音楽系などです。
それから汚れがひどいもの傷が多くあるものはよっぽど希少性が高くないと買取はむずかしくなります。あと、レコードの反りがあるものも難しいですね。
ざっくりとレコード屋さんに持っていって買取相場の高いジャンルを箇条書きにしてみますと
などです。
ヤフオクで20000円以上で売れるレコードの分析をしたことがあります。ざっくり分類すると30%ビートルズ、30%ジャズのオリジナルの輸入盤、30%クラシックのオリジナルの輸入盤、10%がその他という感じですね。
ビートルズで買取相場が高いのは国内は帯付き赤盤です。特にオデオン盤は買取相場が高いです。輸入盤の場合はParlophone盤ですね。ビートルズのレコードは比較的買取相場が高いと思います。ただ、国内盤で帯のない状態だとあまり買取相場は高くありません。。
ジャズのレコードで買取相場が高いのはやはり有名なBLUE NOTE盤を中心としたオリジナル盤ですね。国内盤でもBLUE NOTEレーベルのものは一枚数百円で買取ってもらえると思います。
ただ、国内盤のカウント・ベイシー、セロニアス・モンク、ウェス・モンゴメリー、チャーリー・パーカーなどは比較的買取相場が低いかもしれません。マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンス、などは比較的買取相場は高いです。
和ジャズも結構買取相場は高いです。和ジャズというと渡辺貞夫や日野皓正を想像されるかもしれませんが、買取相場が高いのは山本剛、鈴木勲などのThree Blind Miceレーベルのレコードです。
≫参考:Three Bline Miceの和ジャズレコードの買取り相場は?
クラシックのレコードで買取相場が高いのはなんといっても英DECCAのオリジナル盤です。SXLで始まる番号のものです。2000番代だと数万(市場価格)するものもざらです。あと英ALPとか仏FALPとか英HMV、独DGGなどです。
クラシックの場合、国内盤の単品のLPは当社以外ではほとんど値段がつきません。買取すら断られる場合もあります。ただ、ゲーリー・カー、ローラ・ボベスコ、朝比奈隆などは国内盤でも単品で売ることが可能です。
ボックスになると、交響曲全集とかソナタ集とかは買取が可能なものが多いです。オペラの国内盤はほとんど売れません。
その他の10%はいろいろですが、プログレッシブ・ロック(ピンクフロイド、キングクリムゾン等)、パンクロック、テレサ・テン、エルヴィス・プレスリー、ボブ・ディランなどと、あといわゆるレアものなどですので覚えておくのは難しいですね。
ご自分がもっているレコードの市場価格を知りたいのであれば、オークファンで過去1か月のヤフオクの販売価格をチェックすることができます。もっと長い期間のデータを見るのであれば有料のサービス(一か月980円)に加入する必要があります。 無料で利用が可能なオークフリーというサイトでも確認が可能です。
買取の際に言ってはいけないセリフがあります。商売の基本ですが、レコード屋さんはできるだけ安く買取をしたいのです。そして高く売りたいのです。
1.レコードに関するうんちくを言わない。
レコード屋さんは何万枚もレコードを査定しています。全然、高く売れないレコードを「これは誰々の名曲を誰が演奏した名演奏」みたいな言い方をすると、「あ、この人はレコードの相場が全く分かってないな」とすぐ分かってしまいます。逆になにも言わないでいた方がレコードの相場を調べている可能性があるので、足元は見られません。
レコードの価格は音楽の質とは関係なく、そのレコードの稀少性とコレクターの数により決定されるのです。
2.廃棄の雰囲気をださない。
いくら捨ててもいいと思っていても、決して廃棄っぽい雰囲気をだしてはいけません。「捨てる場合はどうやって捨てるの」とか「どうせいらないから」などは決して言ってはいけません。その中に数万円するお宝があるかもしれませんよ。
文作成:五十嵐喜昭
レコードやCDの買取をしてもらう上でいろいろ参考になる情報を記載いたしました。内容はこんなことを書いています