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もともと、市場価値のないレコードは高く売れません。
ヤフオクで20000円以上で売れるレコードの分析をしたことがあります。ざっくり分類すると30%ビートルズ、30%ジャズのオリジナルの輸入盤、30%クラシックのオリジナルの輸入盤、10%がその他という感じですね。
ビートルズで高く売れるのは国内は帯付き赤盤です。特にオデオン盤は高く売れます。輸入盤の場合はParlophone盤ですね。ビートルズのレコードは比較的高く買い取ってくれる場合が多いと思います。ただ、国内盤で帯のない状態だとあまり売れません。
ジャズのレコードで高く売れるのはやはり有名なBLUE NOTE盤を中心としたオリジナル盤ですね。国内盤でもBLUE NOTEレーベルのものは一枚数百円で買取ってもらえると思います。
ただ、国内盤のカウント・ベイシー、セロニアス・モンク、ウェス・モンゴメリー、チャーリー・パーカーなどは比較的買取価格が低いかもしれません。マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンス、などは比較的高く売れます。
和ジャズも結構高く売れます。和ジャズというと渡辺貞夫や日野皓正を想像されるかもしれませんが、よく売れるは山本剛、鈴木勲などのthree blind miceレーベルのレコードです。
≫参考:Three Bline Miceの和ジャズレコードの買取り相場は?
クラシックのレコードはなんといっても英DECCAのオリジナル盤です。SXLで始まる番号のものです。2000番代だと数万(市場価格)するものもざらです。あと英ALPとか仏FALPとか英HMV、独DGGなどです。
クラシックの場合、国内盤の単品のLPは当社以外ではほとんど値段がつきません。買取すら断られる場合もあります。ただ、ゲーリー・カー、ローラ・ボベスコ、デュ・プレ、朝比奈隆などは国内盤でも単品で売ることが可能です。
ボックスになると、オペラの国内盤はほとんど売れません。ただ、交響曲全集とかソナタ集なんかは売れます。
その他の10%はいろいろですが、プログレッシブ・ロック(ピンクフロイド、キングクリムゾン等)、パンクロック、テレサ・テン、エルヴィス・プレスリー、ボブ・ディランなどと、あといわゆるレアものなどですので覚えておくのは難しいですね。
ご自分がもっているレコードの市場価格を知りたいのであれば、オークファンで過去1か月のヤフオクの販売価格をチェックすることができます。もっと長い期間のデータを見るのであれば有料のサービスに加入する必要があります。
これは与論島の民謡のレコードです。このレコードにいくらの査定がつくと思いますか? 大手チェーン店「○○オフ」のリサイクルショップでしたら、せいぜいついても10円でしょう。当社だったら5~8000円の査定金額になります。
つまり、当然ですが、しっかりとレコードの価値がわかるレコード屋さんがいいと思います。なんでもやっているリサイクルショップはレコードを1枚いくらで買取ったりします。レコードの市場価値と関係なく値段をつけています。
市場価値のないレコードならそういうところでもいいかもしれませんが、ある程度の価値が見込めるなら、しっかりと市場価値がわかるレコード屋さんがいいと思います。
ある程度量があるなら出張買取をする業者がいいと思います。出張買取にはコストがかかります。ですので、「やっぱりやめます」と言われるのが怖いのです。だから出張買取をするレコード屋は断られないようにできるだけ高い査定金額を提示します。出張買取をしない業者はいい立地にあるため出張をしなくても、レコードが手に入るのです。
*ちょっと裏話
事実を旨としているので、本当のことを書きます。
グーグル以外のクチコミサイトについて。当社にもよく「クチコミサイトを運営しているのですが、クチコミサイトで信頼できる買取業者として御社を宣伝します」という営業の電話がかかってきます。つまり、クチコミを装った有料広告です。有料広告が悪いわけではありせんが、クチコミではありません。
そういった業者はよくレコードの買取価格のリストをあげています。クチコミは嘘ですが、買取価格は信用できますか?
ただ、グーグルのクチコミはある程度信用できると思います。クチコミをしている人をクリックするとその人がどういう人でどんなことをしている人かわかりますので信用できるなと思った人のクチコミを参考にしてみてもいいと思います。ただ、クレームをつけるのが趣味の人もいますので要注意です。
また、グーグルは恐ろしいほど私たちのことを把握しています。何時何分にどこにいったか? どこの会社で働いているか? すべてわかっています。
業者とかに頼んでいい評価を集めたりするとそのうち削除されてしまうのです。
また、よく「○○NO.1を獲得」とかうたっているホームページがあります。あれはマーケティング会社がその会社が一位になるようなアンケートを恣意的にとっているのです。つまり、虚飾の一位です。当社にもしょっちゅう広告のメールがきます。
≫参考→レコード買取「第一位」って本当?
その会社の買取価格リストの買取価格を信用しますか?
埼玉県の商業・サービス産業支援課が運営している「地域でがんばる元気な商店」で紹介していただきました。このサイトは地元の商工会議所が推薦して、埼玉県に承認された会社のみ掲載が可能になります。
当社でも買取をしておりますが、ご自分にあったレコード店をお選びください。
≫参考:東京のレコード買取店リスト
≫参考:埼玉のレコード買取店リスト
≫参考:神奈川のレコード買取店リスト
≫参考:大阪のレコード買取店リスト
出張買取にも問題点があります。
たとえば、出張買取の場合、知らないレコードにはその場で値段がつけられません。何万枚もあるレコードの価格をすべて頭に入れるのは不可能です。しかし、そのレコードを持ち帰ってしらべてみると、数万とかいうこともあるのです。じっくり時間をかけて調べた場合、お宝があって高額になると分かれば、このお宝を逃がすのが怖いので査定が跳ね上がることがあります。
つまり、一番いいのは出張買取でとりに来てくれて、持ち帰ってじっくりと査定してくれるところがいいと思います。
当社では出張買取をして、よく相場がわからないレコードやCDが多く含まれていた場合、持ち帰り査定の提案をしています。持ち帰って、きっちり調べてより市場価格を反映した査定価格を提示させていただけます。
買取の際に言ってはいけないセリフがあります。商売の基本ですが、レコード屋さんはできるだけ安く買取をしたいのです。そして高く売りたいのです。
1.レコードに関するうんちくを言わない。
レコード屋さんは何万枚もレコードを査定しています。全然、高く売れないレコードを「これは誰々の名曲を誰が演奏した名演奏」みたいな言い方をすると、「あ、この人はレコードの相場が全く分かってないな」とすぐ分かってしまいます。逆になにも言わないでいた方がレコードの相場を調べている可能性があるので、足元は見られません。
レコードの価格は音楽の質とは関係なく、そのレコードの稀少性とコレクターの数により決定されるのです。
2.廃棄の雰囲気をださない。
いくら捨ててもいいと思っていても、決して廃棄っぽい雰囲気をだしてはいけません。「捨てる場合はどうやって捨てるの」とか「どうせいらないから」などは決して言ってはいけません。その中に数万円するお宝があるかもしれませんよ。
私は捨てるのが大変だからと1000枚のレコードをただ同然の値段で買取をしたことがあります。その中に、10万以上で売れたレコードが2枚ありました。そういうこともあるのです。
あくまでも私見ですので、もし買取をしてくれる業者がいましたらごめんなさい。
市場のニーズが低いのは世界音楽全集、民謡、小唄、落語、演歌、アイドル系などです。
それから汚れがひどいもの傷が多くあるものはよっぽど希少性が高くないと買取はむずかしくなります。あと、レコードの反りがあるものも難しいですね。
出張買取にきてくれて、持ち帰り査定をしてくれる業者に買取を依頼し、
ある一言を言うのです。それは・・・・・
「まだあるけど、先にこれだけ査定お願いします。・・・」
そうです。たとえ100枚しかレコードがなくても、他にも在庫がある雰囲気をかもしだすので。そうすれば、必ずレコード屋さんはベストの査定金額を提示します。私もそうです。(^^;
嘘をつくのが気が引けるという方、当社にご依頼いただいたときは胸をはって「まだあるけど、先にこれだけ査定お願いします。・・・」とおっしゃっていただいてけっこうです。
もし近くにレコード専門の買取業者がいたら小出しで査定依頼をするのです。そして、査定金額に納得したら残りを依頼するのです。近くにレコード買取業者がいない場合は難しいですが、これもおすすめです。
内容はこんなことを書いています。